今回は
【イーサリアム期待上げ】
といった内容でお伝えして参ります。
昨日の動画でもビットコインは
レンジ局面である旨をお伝えしていたんですが、
未だ抜け出せていない状況です。
ただ、少し面白い鼓動を見せているのが、
アルトコインの王様
【イーサリアム】
なんですね。
イーサリアム自体は
NFT・DeFiなどの新規通貨などのベースになったり、
アルトコインの中でも随一で
需要が大きい通貨でもあり、
最後まで上昇トレンドを保ち続けた
稀有な通貨であること事は去る事ながら、
レンジから下落が続く仮想通貨の中でも、
日本円で見れば約20万円ラインで反発もあり、
三角保ち合いという形で
チャートも捉えられるような状態で
1週間で約10%ほどの上昇を見せており、
上抜けていっているようにも見えます。
では、なぜビットコインもレンジ局面の最中
こんな事が起きているのか?
可能性と言う所でお話すれば、
イーサリアムのアップデートとなる
【ハードフォーク】
への期待上げが
挙げられるかなと考えます。
来たる来月の
8月4日13時〜17時の間
イーサリアムブロックチェーンの
大型アップデート「ロンドン」は、
ブロックが1296万5000に
達したときに実施される予定です。
イーサリアム自体は、
スマートコントラクトと呼ばれる
自動契約の機能を備えた
アプリケーションを展開する
【ブロックチェーン・プラットフォーム】
を指します。
通貨というのか、
アプリという認識に個人的には近いのですが、
仮想通貨という取り扱われる概念ではあります。
そんなイーサリアムは
ビットコインに次ぐ、
時価総額2位を守り続ける存在。
バブル期などはリップルに
抜かされるなどはありましたが、
No.2の位置を今なお守り続けるです。
汎用性も強くて、
過去であればICOと呼ばれる
新規通貨を生み出す際に使われていたり、
最近はDeFi(Decentralized Finance)との関係もあり、
イーサリアムが高騰し、直近で注目を浴びたりもしました。
ザーッとお話してきました
イーサリアムに関しては、
前提としまして、
実はまだ完成している状態ではなく、
アップデートを重ねながら
最終段階へと向かっている成長途中の通貨と言えます。
過去、イーサリアムのアップデートが
実装された前後で、大きく価格が上昇しています。
直近のハードフォークは
前回のハードフォーク「ベルリン」で
DDoS攻撃対策やEVM(仮想マシン)の
サブルーチン導入などを組み込んだを実施をしましたが、
今回の【ロンドン】のアップデートには5つの
「イーサリアム改善提案(Ethereum Improvement Proposals:EIP)」
が含まれており、
横文字ばかりなので掲載しておきますし、
ブログにも掲載しておくので、
また参考に見て頂きたいんですけど、
この5つの中でも
EIP1559
EIP3554
はさまざまな非効率性の改善を
目的としているので注目されています。
特に注目されているのは
【EIP 1559】のイーサリアムの手数料改善案
と銘打てる案で、
バブル期、イーサリアムのガス代(取引手数料)が
べらぼうに高くて皆が悲鳴をあげている状態でした。
EIP-1559が提案されたのは
2019年4月であり、
既に2年近く経過しているんですが、
現在のイーサリアムの手数料モデルは
ビットコインと同様にオークション形式であるため、
取引を速く処理してもらいたいが故に
高い手数料を払うユーザーがいる限り
際限なく上昇していくことになる方式となっており、
EIP1559は、この仕組みの代わりに、
ネットワーク全体の標準料金を採用し、
標準化された手数料は、
ネットワークのアルゴリズムによって設定され、
市場が混雑している時には上昇し、
空いている時には下がる設計となっています。
2020年初旬から高騰し始めた
イーサリアムの手数料は、
2020年7月のDeFiブームにより2019年と
比較して1,000倍近くまで一時高騰しました。
本当にヤバかったです(^^;
仮想通貨バブル真っただ中で
ETH価格高騰も相まって、
複雑なDeFIコントラクト実行では
1〜2万円かかるのが常態化した
これらの高騰はマイナーが意図的な
価格釣り上げを行うことができる現在のモデルから、
手数料のETHをバーン(焼却)することで
このようなスパムをなくすことと、
ETHをデフレさせる
EIP-1559で緩和することが可能となると言えます
つまりEIP-1559ではマイナーや
アタッカーのスパムで手数料高騰を抑制し、
さらにETHの供給量を減らして
ETHをデフレさせる経済効果があるという実装となります
つまりETHが手数料として使用されればされるほど、
1日の発行数を超えるETHがバーンされて
市場から消えていくことになります。
結果として、
ユーザーやイーサリアムを使った
アプリの開発者からもEIP1559は歓迎されて、
一方で、手数料から多くの収益を得てきた
マイナーやマイニングプールの多くは、
収益低下につながるため
大きな議論を呼んでいたりもしました。
ちなみにThe Blockによると、
2021年2月のマイニング収益総額は、
過去最高の13億ドル(約1,400億円)以上となり、
この約50%が手数料によるものだったようです。
50%は取りすぎですよね(^^;
もう1つのEIP 3554は、
イーサリアムの
「ディフィカルティボム(difficulty bomb)」
を2021年12月1日まで延期しようというもので、
そもそもPoWから逸脱したんですね。
PoW → PoS
という事に付きましては、
今まではイーサリアムは
【1.0】とも呼べる状況だったんですが、
【2.0】へと変貌を遂げるのです。
どういうことかと申しますと、
イーサリアムは、ノードと
呼ばれる承認作業を人が実施しています。
そのノードがトランザクション(通信)を承認するときに
PoW(Proof of Work)という形式を使っています。
ただ、このPoWは前の動画でも
何回かご説明したことがあったんですけど、
複雑な計算を超高性能のコンピューターで計算をしまして
1番最初に解いた人に報酬が渡される方式です。
これはビットコインと同じ報酬形式でして、
この方式での承認作業には、
莫大に電気代がかかるので、
環境によくないと世間的にもいわれている方式となります。
そこで・・・
ETH2.0ではPoS(Proof of Stake)
という形式に変更する予定です。
これは一定のETH(予定では32ETH=約800万円前後※7月末時点)を
預けるとノード(承認する側)になることができ、
トランザクションを承認することで報酬がもらえます。
要は高性能のコンピューターを使って、
莫大な電気代を使い、承認作業をしなくても
よくなる仕組みを導入するという事だと私は解釈しています。
32イーサリアムを預けるという点で
正直、ハードルはありますが、
高性能機器などがなくても、
イーサリアムの数量さえあれば、
誰でも承認する側に
なることになるという事かなと。
個人的にはXEMのハーベストと
ニュアンスが近い感じです。
PoSは既に以前の動画で説明したADAや
国内取引所のコインチェックでは仮想通貨のLiskなどで
ステーキングも既に実施されています。
これも簡単に言えば、
保有していれば、金利とも言える報酬が
受け取れるといった認識で相違はないかと思われます。
今までの仮想通貨は基本的に売却益での
【キャピタルゲイン】での収入しかありませんでしたが、
株の配当金や優待券のような
保有している事で収入が発生してくる
【インカムゲイン】
の要素が付け加わるような
フェーズになってきているなという印象を受けます。
時代がマイナーと呼ばれる方に報酬を渡すのではなく、
投資家に保有してもらうことで
利益を還元していく方に結び付けたいのと、
保有して売らないようする価格をキープするという
両方の面を持ち合わせているように私は思います。
XYMはPoSの良い所取りをした格好で、
PoS+という名称でのハーベストとなります。
そんなロンドンはすでにさまざまな
テストネットに実装されており、
直近の動画でもお届けしたように、
IEOのパレットトークンも
テストネットを経て、
実施となるのと同じ流れで
お考え頂く方が良いかもですね。
その日が
8月4日13時〜17時の間で
実施されると言うことになります。
ちなみにイーサリアムのハードフォークは
ビットコインのハードフォークとは違い、
別に通貨が生まれて
別通貨が配布されるとかではないので、
何か保有ユーザーがしなければ
いけないなどはないので、
安心して頂ければなのですが、
そんな変革のタイミングが近いと言えます。
ただ、少し遅延とか予定変更もあり、
イーサリアム創設者の
ヴィタリック・ブテリンがポッドキャスト番組に出演、
開発が予定よりも遅れている背景と後悔を語っていたりもします。
ただ、将来的に見ても、
実需も大きいので、
注目すべき通貨であることは間違いないと
個人的には確信しているので、
今の高さから暴落すれば、
積極的に買い増すつもりです。
それでは。